【津】女流画家協会協会会員の橋本とも子さん(71)=東京都文京区=の3年ぶりの個展が6日、津市中央の三重画廊で始まった。木板に描いた幻想的な人物や植物の墨を使った描画計45点を展示販売している。10日まで。
橋本さんは亀山市出身で武蔵野美大院を修了後東京を拠点に活動。現在は東京と亀山市を行き来して制作しており、同画廊での個展は四回目となる。
今展は生家の板塀だった木板や古木の美しさを生かそうと20―30年前に制作した板画「四囲図」や「雲のかたち」のシリーズと、種子の炭などを原料に透明感ある発色で描いた「的皪(てきれき)」や「束ね華」など花の描画で構成した。
橋本さんは「既成サイズでなく、もっと自由な形でいいと考えるようになった発端が板画だった」と振り返り「年を重ね、ここまで描き続けさせていただいた。体力と折り合いを付けながらつなげていきたい」と話した。