143億円を減額 県が最終補正予算を発表 コロナ関連事業の縮小で

三重県は29日、新型コロナウイルスに関連した事業の縮小などにより、一般会計から143億3千万円を減額する本年度の最終補正予算を発表した。3月5日の県議会本会議に提出する。

県によると、一般会計では、新型コロナ関連の事業から148億8100万円を減額。うち117億2100万円は病床確保の補助金、21億5800万円は社会的検査の費用が占める。

将来の借金返済に備える県債管理基金に10億円を積み立て、累積の積立不足を30億1千万円に減らす。県庁などの将来的な建て替えに向けた基金には10億円を積み立てて40億円とする。

歳入では、民間の好調な業績や個人所得の伸びなどを踏まえ、県税収入で86億1900万円を増額。貯金に当たる財政調整基金には、78億1400万円を積み立てる。

補正後の一般会計は当初予算比3・3%(297億7800万円)減の8649億3990万円。特別、企業両会計を含む総額は1兆2571億1340万円となる。