「現状DI悪化、今後に不安の声も」 鈴鹿商議所、昨年下期の市内景気動向 三重

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿商工会議所中小企業相談所はこのほど、令和5年下期(7―12月)の市の景気動向調査結果について「6期連続改善を示していた現状DI値が悪化し、今後の見通しにも不安の声」とまとめた。

調査は市内の会員企業1100社を対象に実施し、278社から回答があった。回答率は25・3%。

景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた現状DI値は、前期調査(1―6月)より7・5ポイント悪化。マイナス22・9ポイントで、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた令和2年の調査以降、6期連続で改善していたが、今回一転した。

さらに、今後の景気見通しを示すDI値も前期より4・2ポイント悪化し、マイナス28・1ポイントを示した。

同所は「新型コロナウイルス感染症の影響は落ち着いてきたが、物価高騰による買い控えや円安、慢性的な人手不足が景気を下押しする要因になっている」と分析するとともに、「加えて、能登半島地震の被害も大きく、今後の経済への影響にも不安が高まっている」との見方を示した。