谷川孝栄三重県議(草莽、4期、東紀州選出)は27日の議案質疑で、木本、紀南の両県立高を統合する議案について、新校の名称変更を理由に反対すると表明した。
谷川議員は質疑で、両高の統合について「致し方ない」としつつ「新校の名称(熊野青藍)には賛成できない」と主張。「木本高」の校名を継承するよう求めた。
津波発生時、木本高を目標に逃げる必要があることを反対の理由に挙げた。「いつ地震が起きてもおかしくない中、なじみのない校名だと大きな混能を招く」と訴えた。
県当局には答弁を求めなかった。「命を守るため、条例改正にストップをかけることは大きな意味がある」などと述べ、議案の採決では反対する考えを示した。
県は両校舎を活用して来年4月に開校する新校を「熊野青藍」とする条例改正案を、県会議に提出している。校名は公募や投票を経て県教委が選定した。
木本高は大正9年に開校した県立木本中を前身とし、昭和23年に開校。「木高(もっこう)」の愛称で親しまれた。現職の県議では、谷川議員と喜田健児議員が出身校という。