▼盛山正仁・文部科学相に対する不信任案決議が与党と日本維新の会などの反対で粛々と否決されたが、新聞の世論調査は８割近くの国民が続投に反対している。国会というのはどういう人たちの集まりなのか
▼国民民主党県連が次期衆議院選挙の立憲民主党県連の立候補予定者に対し、推薦はしないが支持をするというのはどうか。推薦と支持の違いについて、国民県連には明確な基準があることに疑いを持ちはしないが、あえて正確に知りたいとも思わない。推薦ではなく支持か、という理解だけで万事、差し障りないようにも思える
▼三谷哲央・立民県連幹事長が言う。「党本部の意向を考えた判断だと思う。大手を振って応援してもらえると思うので、ありがたい」。大人の受け止め方というべきか。少なくとも敵に回らないことだけははっきりしたということだろう
▼党本部の意向だけではない。この日の役員会では、連合三重の番条喜芳会長は、立民県連が公募を決めたばかりの参院選候補について「国民民主党から候補者を出してほしい」と激励したという。「大手を振って応援」にどこで不協和音が入ってくるか、予断を許さない
▼旧統一教会の解散請求を申し立てた所管大臣が、同協会の関係団体と事実上の政策協定を結んでいたというのに、任命権者の首相が「過去はともかく」と不問に付すという。政界は一寸先は闇といわれるが、伏魔殿である。本心がどこにあるのか、表向きの説明で得心することは難しい
▼やがて国民から信用されなくなっていくのではないか。