伊勢新聞

2024年2月23日(金)

▼「一般人は事態の展開を追っていないので、ある見方を押しつけ、実際の出来事をごまかすのは簡単だ」とプーチン大統領は語る。「プーチン重要論説集」(星海社新書)に出てくる。ただ自国ではなく、「西側のプロパガンダ装置がいかに強力か」を説明する言葉

▼同書は「プーチンがロシア再生からウクライナ戦争までの道筋をどう考えて行動し、また国内外に宣言してきたのかを検証する」狙い

▼「我々を友邦とも仲間とも見たくないのはわかるが、なぜ敵にする?」「ロシアのような巨大な独立国がまわりにいてほしくないだけなのだ」と米国非難が激しい

▼「近隣国を選ぶことはできない」とも語る

▼日本が2カ所登場する。「ロシアの主要な希望は、人口の高い教育水準、特に若者の高い教育水準にかかっている」「25歳から35歳の人口のうち、57%は高等教育(訳注:文脈から見て大卒)を持っている―他の国でこれだけの水準を持つ国は3ヶ国、日本、韓国、カナダしかない」

▼そして「西側というのは、そんな一枚岩の構造なのか?」「日本は西側なのかそうでないのか?」と問いかける。