伊勢新聞

料理や製菓、1年の成果披露 三重調理専門学校 古田さん最高賞

【生徒の料理作品が並ぶ会場=津市大谷町の三重調理専門学校で】

【津】津市大谷町の大川学園三重調理専門学校は17日、同校で「料理作品展2024」を開き、調理師科の18人と調理経営学科の1、2年生32人が各自のテーマで和洋中の料理や製菓計50点を出品した。コンクール審査では、調理経営学科2年の古田茉子さん(20)=松阪市=の「なごりゆき」が最高賞の津市長賞に輝いた。

【最優秀賞を受賞した古田さんの料理作品「なごりゆき」】

学びの成果を発表し技術向上につなげようと毎年開いており、生徒は材料費3千円で縦横60センチ、高さ30センチのスペースに前日3時間、当日1時間かけ制作した。

彩り豊かな桃の節句の膳、イチゴをふんだんに使ったコース料理、富嶽三十六景を題材にした料理やアウトドアをイメージしたものなどさまざまあり、県調理師連合会会長ら審査員9人が調理技術や独創性などを総合的に審査した。

古田さんの作品は、百人一首の和歌をテーマにした日本料理の会席コースで「冬から春をイメージした色彩に工夫を凝らし、器の置き方や盛り付けが平たんにならないようにした。昨年受賞できなかったので今年最優秀賞でうれしい」と喜んだ。

そのほかの入賞者は次の皆さん。県津保健所長賞=寺嶋ひなた▽県調理師連合会長賞=上百香▽県日本調理技能士会長賞=大西沙織▽県食品衛生協会長賞=谷水陽音▽津調理師会長賞=伊藤明子▽三重調理専門学校教育研修協力会長賞=堀内優菜▽三重調理専門学校友庖会長賞=横山愛生