伊勢新聞

しだれ梅が見頃 伊勢の県道沿い 野口さん手作り庭園

【見頃を迎えたしだれ梅と野口さん=伊勢市上地町で】

【伊勢】三重県伊勢市上地町の県道13号線上地町交差点近くの農地で、しだれ梅が見頃を迎えている。ピンクや赤、白色のウメの花が、道行く人を楽しませている。

同町で造園業を営む野口直好さん(65)が、本業の傍ら整備している手作りの「野口庭園のしだれ梅園」。約300平方メートルに、ピンクや白色のしだれ梅、色鮮やかな紅梅など、9種類のウメの木が45本ほど植えられている。

野口さんは、造園の仕事でしだれ梅の庭園を手がけたことをきっかけに、しだれ梅に興味を持ち、平成18年ごろから、所有する県道近くの農地の一角で育て始めた。交通量の多い県道沿いを花で彩り、多くの人を楽しませたいと、毎年数本ずつ植栽して数を増やし、手作りの看板も設置。園内は自由に見学することでき、開花に合わせ、近隣の住民や親子連れらが、散歩や写真撮影を楽しんでいる。

野口さんによると、今年は暖冬の影響で、例年より10日ほど早く開花。見頃は今月末まで続く見込み。「丹精したウメの花をもっとたくさんの人に楽しんでほしい。地元のウメの名所になれば」と話していた。