サイバー攻撃への対策を 津で中小企業セミナー 三重

【サイバー攻撃の被害について話す槇氏(左奥)=津市羽所町のあいおいニッセイ同和損保三重支店で】

【津】あいおいニッセイ同和損保三重支店(加藤亮二支店長)は15日、津市羽所町の同支店とオンラインで「サイバー攻撃リスク対策セミナー」を開いた。サイバー攻撃の脅威や現状と対策などについて専門家が話し、県内中小企業の経営者やシステム担当者ら約70人が参加した。

同社は昨年11月、警察庁とサイバー攻撃の被害防止に関する連携協定を締結。サイバー犯罪について広く知ってもらおうと同セミナーを開いた。

セミナーではMS&ADインターリスク総研の槇健介氏が登壇。電子メールなどを通じてファイルを使用不能にし身代金を要求する「ランサムウエア攻撃」について「犯罪がビジネス化している」「事業規模や業種関係なく誰しも狙われる」と指摘した。

大企業の下請けなどセキュリティー対策の甘い取引先を通じて情報が漏えいする事例を紹介し「サイバーセキュリティーは経営課題と認識し自社に合った対策を検討して」と助言した。

このほか県警サイバー犯罪対策課の幸治洋之警部が「サイバー空間の脅威と対策」、同支店地域戦略室岩本英彦TC長が「サイバー被害にあった際の対処と備え」と題しそれぞれ話した。