地震被災の「のと鉄道」応援 伊勢鉄道「鉄印」販売、売り上げ寄付へ

【15日から販売が始まった「のと鉄道応援鉄印」=鈴鹿市矢橋1丁目の伊勢鉄道鈴鹿駅で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市桜島町1丁目に本社を置く第3セクター鉄道の伊勢鉄道(渡邉信一郎社長)は15日、能登半島地震で被災したのと鉄道を支援する「のと鉄道応援鉄印」(一枚300円、税込み)の販売を始めた。第3セクター鉄道等協議会が主催で、売り上げはのと鉄道に寄付する。

「鉄印」は御朱印の鉄道版。今回の応援鉄印は、海沿いを走るのと鉄道の列車の写真と、困難を乗り越えた先に明るい未来があるという意味の「雲外蒼天」の文字をデザインした。

販売期間は未定で当面の間、鈴鹿駅で午前7時50分―午後4時半まで販売する(一部時間除く)。

同社では「少しでも支援できれば」と話した。

のと鉄道は能登半島の七尾―穴水間、33・1キロメートルの海沿いを走る。現在は一部区間の運行を再開したが、全線運転開通は4月ごろの見通しで、鉄印などの販売は当分できる状況ではないという。