伊勢新聞

皇室から奉納「本勇号」を神馬に 伊勢神宮が迎え入れ 三重

【参道を進み正宮へ向かう本勇号=伊勢市の伊勢神宮内宮で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮内宮で14日、皇室から奉納された御馬(みうま)を「神馬(しんめ)」として迎え入れる「御馬牽進式(みうまけんしんしき)」があった。

迎えたのは「本勇号(もといさむごう)」8歳。アングロアラブ種の栗毛で、平成27年に栃木県の宮内庁御料牧場で生まれた。

神に仕えるとされる神馬は、内宮と外宮に2頭ずつ飼育されているが、内宮の「国春号」が昨年6月に死んだため、本勇号が贈られることになった。

牽進式で本勇号は、菊花紋章入りの馬衣をつけ、久邇朝尊(くにあさたか)大宮司や神職らと参道を進んだ。正宮前の石段を上って御垣内に入り、祝詞が奏上され、神馬になった。

内宮への御馬牽進式は、平成30年6月以来、約6年ぶり。神馬は、毎月1、11、21日の午前8時ごろ、正宮をお参りする姿を見ることができる。