昨年の刑法犯、3割増の9955件 三重県内、2年連続

三重県警は13日、昨年一年間に県内で認知された刑法犯の件数を発表した。前年比30・2%(2308件)増の9955件で、2年連続の増加となった。県警はコロナ禍の行動制限が緩和され、人出が増加したことなどを要因とみている。

県警によると、刑法犯認知件数は平成14年の4万7600件をピークに減少傾向が続いていたが、一昨年は7647件で、12年ぶりに増加していた。

刑法犯のうち、万引や空き巣などの窃盗犯は26・8%(1462件)増の6909件で、全体の約7割を占めた。殺人や強盗、不同意性交などの重要犯罪は24・7%(23件)増の116件だった。

昨年の刑法犯検挙件数は前年比29%(857件)増の3810件で、6年ぶりに増加。認知件数に対する検挙の割合を示す検挙率は38・3%で0・3ポイント減少した。

刑法犯認知件数の増加について、刑事企画課の田中良純次長は「コロナ禍の行動制限が緩和され、人出が増えたことが要因の一つと考えられる」と説明。「犯罪抑止と摘発を徹底していく」と話した。