餅つきで地域交流 伊勢・四郷小6年生、下級生や住民に振る舞う 三重

【きねを振り餅をつく児童=伊勢市楠部町の四郷小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市楠部町の四郷小学校で9日、児童と地域住民が交流する「ふれあいもちつき大会」が開かれた。卒業を控えた6年生22人が、つきたての餅を丸め、感謝を込めて参加者らに振る舞った。

6年生の卒業記念として、昭和41年に始まった恒例行事。コロナ禍の影響で4年ぶりの開催となり、1―6年生の児童約120人と、地域住民や保護者の約100人が参加した。

朝から、地元のまちづくり協議会や教員らが、かまどで火をたき、せいろでもち米を蒸して準備。体育館には、大きな臼が用意され、もち米が蒸し上がると、6年生が交代できねを振った。つきあがった餅は、児童と保護者らも協力して手早く丸め、きな粉餅やあんこ餅にし、下級生や住民に振る舞った。

6年生の荒田壮翼さん(12)は「地域の人とは、町民運動会で協力したり、地元の歴史を教わったりした。6年生の最後に一緒に楽しく過ごせてよかった」と話していた。