伊勢新聞

強盗犯への対応確認 亀山署、百五銀支店で防犯訓練 三重

【亀山署員が犯人役を務めた「防犯訓練」=亀山市北町の百五銀行亀山支店で】

【亀山】三重県警亀山署は9日、亀山市北町の百五銀行亀山支店で「防犯訓練」を実施した。同署生活安全課署員4人が協力し、同支店行員約20人が参加した。

訓練は、同署生活安全課加藤和巳課長が見守る中、署員2人が犯人役を務め、犯人が窓口の行員にピストルを発砲して、「金を出せ」「早くしろ」と威嚇し、バッグに詰めた金を持って逃走するまでを想定。

加藤課長は、行員から犯人の服装や身長、年齢、言葉遣いなどの特徴を聞き取った。窓口で対応した、入社1年目の野呂彩音さん(20)は「訓練と分かっていても緊張した。怖くて犯人を直視できなかった」と話した。

加藤課長は「一番大切なことは、犯人を刺激しないこと。そして、警察官が到着するまで、時間稼ぎをしてください」とし、「犯人を追いかける時は、2人で行動し、深追いはしないでください」と講評した。

令和5年中の全国の金融機関強盗事件は11件で、うち郵便局で7件、銀行・信用金庫で4件発生している。県内での強盗事件はなかった。