【鈴鹿】三重県鈴鹿市内のアパートで住人の高齢男性が遺体で発見された殺人事件で、県警は9日、強盗殺人と住居侵入の疑いで、住所不定、無職美崎芳一容疑者(27)を逮捕した。
逮捕容疑は先月8日午後7時ごろ、同市末広北2丁目、アルバイト近藤康夫さん(77)のアパートに侵入。近藤さんの首を絞めて窒息死させ、現金約2万5千円を奪った疑い。
捜査一課によると、美崎容疑者は昨年春ごろから事件の約1カ月前まで近藤さんが住むアパートの別の部屋に住んでおり、2人の間に面識はあったという。
県警は現場に残された指紋や防犯カメラ映像の解析などから美崎容疑者の関与を特定した。「捜査に支障がある」として認否を明らかにしていない。
美崎容疑者は昨年12月27日に同市道伯のコンビニでタバコなどを盗んだとして、先月30日に鈴鹿署に逮捕されていた。逮捕時、この窃盗については容疑を認めていた。
近藤さんはこのアパートに1人で暮らしていた。連絡が取れないことを心配した親族が事件翌日にアパートを訪問。近藤さんの遺体を発見した。
近藤さんは首に衣類が巻き付いた状態で見つかっており、県警は美崎容疑者がこの衣類で近藤さんを殺害したとみて捜査している。