井村屋グループ(本社・津市高茶屋)は8日、令和6年3月期第3四半期の連結決算(5年4月1日─12月31日)を発表した。売上高は前年同期比7・5%増の369億9200万円、営業利益は同21・3%増の22億2800万円、経常利益は同16・9%増の24億5400万円となった。一方、純利益は同1・2%減の16億9200万円だった。
売上面では、冬場の主力「肉まん・あんまん」などの点心・デリカテゴリーが好調に推移。発売50周年を迎えた主力商品「あずきバー」シリーズも好調で、売上本数2億8900万本と過去最高を記録した。さらに損益面で原材料価格や物流費用が増加する中、値上げや継続した生産性向上活動でコスト削減を図るなどし、売上高、営業利益、経常利益とも過去最高となった。
一方、純利益は前期に特別計上していた「あのつFACTORY」に対する補助金収入4億1400万円が今期発生していない影響で減少した。
6年3月の通期の連結業績予想は売上高が前年同月比4・1%増の465億円、営業利益が同0・4%増の20億円、経常利益が同8・1%減の21億円、純利益は同13・1%減の14億円の見通しで、いずれも従来予想を据え置いた。