【鈴鹿】社会学を専門とする三重県鈴鹿市郡山町の鈴鹿大学川又俊則学長(57)がこのほど、ナカニシヤ出版から「次世代創造に挑む宗教青年―地域振興と信仰継承をめぐって―」(1冊2700円、税別)を刊行した。静岡英和学院大学人間社会学部の郭育仁准教授と共同編集。大手書店やインターネット書店で購入できる。
A5判、185ページ。地域活性化に関わるさまざまな宗教による宗教者たちの取り組みについて、全国の大学教授ら八人が宗教学、社会学、観光学の幅広い視点で調査探求したものをまとめた。
国の科学研究費補助金を活用し、平成29年度から取り組む「伝統宗教の『次世代教化システム』の継承と地域社会の活性化」の成果報告として、昨年12月に出版した。調査研究は現在も続く。
川又学長は仏教に焦点を当て「地域仏教青年会の中で成長する僧侶たち」をテーマに、宗教青年らが地域社会とつながりながら成長し、地域振興に役立っている実態を紹介する。
川又学長は「宗教者らが地域で活躍し、活性化に貢献していることを伝えたい」と話した。本は同大学で4月以降、社会学の講義で利用する。