日本卓球協会は5日、パリ五輪代表の男女予定選手を発表し、三重県関係では男子で津市出身の戸上隼輔(明治大)が選ばれた。16日から韓国・釜山で開催の世界選手権団体戦で準々決勝に進出すれば正式に代表入りする。県卓球協会によると県出身者では初の五輪出場となり、関係者からは早くもメダルを期待する声が聞かれた。
小学校から中学2年まで津市半田の松生卓球道場が拠点の松生TTCに所属して腕を磨き、その後県外に卓球留学した。山口・野田学園高校時代に全国高校総体シングルスで2連覇。明治大に進学すると、2022年1月に全日本選手権で県勢初のシングルス優勝を果たした。
県内から卓球日本一を育てるという目標で同道場を立ち上げた松生幸一館長(78)は「これまでも夢を現実にしてくれた。次はパリでメダルを取ってほしい」と感無量だった。
全日本選手権優勝後はドイツのリーグに移籍して海外でも経験を積んだ22歳。一見勝之知事は「オリンピック出場を目指して積極的に海外にチャレンジしてこられた努力に敬意。金メダル獲得を県民と共に応援しています」とコメントした。