災害ボランティア、円滑に 亀山市社協、センター設置・運営訓練 三重

【ボランティア役(右側)の人らを受け付ける窓口=亀山市羽若町の市社会福祉センターで】

【亀山】三重県の亀山市社会福祉協議会(楳谷英一会長)は3日、同市若山町の市社会福祉センターで、「令和5年度亀山市災害ボランティアセンター設置・運営訓練」を実施した。

市防災安全課や地域包括支援センター職員、亀山ライオンズクラブのほか、県と鈴鹿市、菰野町、朝日町の社会福祉協議会などから総勢約50人が参加した。楳谷会長は「1月1日に発生した『能登半島地震』の早期復興を願っている」とし、「ボランティアセンターの設置は、被災者に寄り添う大きな役割を担っている。訓練を通じて、ボランティアの皆さんがスムーズに活動できる体制を確認してください」とあいさつした。

訓練は、大型台風が県南部に上陸し、亀山市内で鈴鹿川が増水し、市内各所で越水を想定。参加者らは、ボランティアの受け付け班や壊れた家具の片付けなど依頼者とボランティアをつなぐマッチング班、資材班などに分れて、全体の流れを確認した。また、土のう作りや段ボールベッドの組立作業などもした。

亀山市社会福祉協議会の藤本高尚事務局長は「センターの役割は、各関係機関と連携を深めて、被災された人たちの日常を少しでも早く取り戻すために、ボランティアの力を借りて応えていかなければならない」と話した。