【津】三重県津市久居元町の千手院賢明寺で3日、節分会(え)式厄除祈祷(きとう)会と豆まきがあった。地元の園児や厄年の男女らが福豆や福餅をまいた。
立春の前日に邪気をはらう行事。世話方でつくる千手観音奉賛会が福豆、福餅など計1万2500袋を準備し、園児のみの時間と昼・夜の全3回実施した。
昼の部には地域住民ら約350人が訪れた。厄年男女15人と地元選出の議員らが厄よけの祈禱(きとう)を受けた後、本堂横の特設舞台から「福は内、鬼は外」と福豆や福餅をまくと、集まった人らは「こっちに投げて」と手を伸ばした。
友人と祈禱を受けた菊地茉莉さん(36)は「楽しかった。厄をもらってもらえたので健康に気をつけて過ごしたい」と話した。
稲葉和久会長(73)は「皆さんからの寄付のおかげで続けられている。手作りの準備は大変だが喜んでいただけて幸せ」と述べた。