【鈴鹿】三重県鈴鹿市内を中心に障害者支援施設などを運営するあんしん介護(千賀理社長)=亀山市川合町=と、市内の二輪関連企業3社は2日、同市役所を訪問し、災害時の備えとして市にオリジナルラベルの缶入り防災備蓄パン960個を寄贈した。約40万円相当。
寄贈した防災備蓄パンは1個100グラム。オレンジとチョコの2種類あり、市は備蓄用に保管する。
来庁したのは千賀社長(47)のほか、同市住吉町のモリワキエンジニアリングの森脇尚護社長(41)、同市国府町のオーヴァーレーシングプロジェクツの佐藤健志専務(45)、同市住吉3丁目のディライトの中村睦社長(50)。
3社は二輪好きの千賀社長を通じ、障害者支援に関わるようになったという。今回、地域貢献の取り組みとして、千賀社長が運営する施設利用者がラベル貼りなどを担当する「防災備蓄パン」を活用した防災啓発プロジェクトを計画。約1年かけて「モータースポーツのまち鈴鹿」らしい、二輪車をモチーフにしたオリジナルラベルを開発。今回のオリジナルラベルは市への寄贈用に製作した限定品という。
千賀社長から目録を受け取った末松則子市長は「しっかりと利活用する」と謝辞を述べた。
千賀社長は「地域に貢献したい企業はたくさんあると思うので、社会貢献と障害者支援がつながるスキームがもっと広がれば」と話した。