伊勢新聞

保育人材確保で連携 桑名市、ネクストビートと協定 三重

【協定書を手にする伊藤市長(右)と野木執行役員=桑名市役所で】

【桑名】三重県の桑名市は1日、就職・転職支援サービス「保育士バンク!」を運営する「ネクストビート」(東京都渋谷区、三原誠司社長)と保育人材確保に向けた情報発信での連携と協力に関する協定を結んだ。保育人材確保に向けた情報発信に関する連携協定締結は東海地方では初めて。「保育士バンク!」は累計40万人以上が登録している日本最大級の保育士専門の就職支援サービスで、47都道府県の求人を扱い、キャリアアドバイザーによる個別相談のほか、全国で就職・転職フェアを定期開催している。

市は協定締結に先立ち、保育士確保に向けた新たな支援策などを盛り込んだ「保育現場充実パッケージ」を策定。新年度から、保育士などの人材確保に向けた支援策▽現場で働く保育士などの就労継続を応援する支援策▽配置基準の緩和や労働環境改善に向けた市独自の人件費補助▽園でのおむつ回収とサブスクの推進に向けた支援策▽全員参加型の保育環境づくり▽保育の質の確保に向けた評価システムの推進―を進めるとしている。

市役所で開かれた協定締結式で伊藤徳宇市長と同社の野木良敬執行役員が協定書に締結日を書き入れ、協定が成立。市が同社と連携・協力して進める具体的な取り組みは、①保育士バンク!のサイトに桑名市特集ページ開設②保育士バンク!登録者に向けてメルマガ無料配信③施設長向けセミナーの開催④保育士バンク!パレットのモニター導入―で、市は「保育現場充実パッケージ」の情報発信を図り、市内の園での保育人材確保につなげていきたいとしている。「保育士バンク!パレット」は保育施設専門の職員をマネジメントするツールで、職員同士のコミュニケーションを促進している。