伊勢新聞

海外販路、ネットで拡大 中小事業者ワークショップ

【橋本氏(中央)の助言を受けアカウント申請をする参加者ら=津市桜橋の県教育文化会館で】

【津】インターネットを通じて海外への販路拡大を考える中小企業事業者のためのワークショップが30日、三重県津市桜橋の県教育文化会館であった。県信用保証協会と中小企業基盤整備機構(中小機構)が主催。同機構中小企業アドバイザーの橋本宏基氏によるセミナーとグループ学習があり、県内各地から19人が参加した。

国内を拠点に海外に商品を販売する「越境EC(電子商取引)」を考える初心者を対象にノウハウを実践的に学んでもらおうと開催した。

橋本氏は「越境ECを始めるのは今がチャンス」として、市場の世界的な拡大▽インバウンド復調▽円安▽国や公的機関のサポート―などの理由を挙げた。

販売する国については、親日で富裕層が多く日系支援業者が多い台湾や、今後市場規模の拡大が見込まれる東南アジアを挙げ、出店しやすい越境ECモールとして「Shopee」を勧めた。

参加者は2、3人ずつに分かれ、自身のパソコンやスマートフォンで同モールの販売者アカウントを実際に申請。自社の状況や商品の特性を洗い出し、市場調査や競合分析に取り組んだ。