【志摩】三重県ゆかりの映画監督・小津安二郎(1903―63年)の生誕120年の記念事業として、志摩市阿児町神明の市阿児アリーナで2月3日午後1時から、小津監督が唯一、県内でロケを行った「浮草」の上映会が開かれる。入場無料で、事前申し込みは不要。定員500人。
小津監督を顕彰する「彼岸花映画祭実行委員会」が主催。昨年から県内各地で開催してきた記念上映の締めくくりとなる。
上映会は3部構成。1部は小説「おーづせんせい」の著者で伊勢市出身のシナリオライター児島秀樹さんが講演し、小津監督が代用教員として松阪市の尋常小学校で過ごした青春時代などを語る。
2部は実行委共同代表の田川敏夫さん、映画評論家の藤田明さん、飯高オーヅ会代表の岡本美夜さん、伊勢志摩フィルムコミッションの枡屋善大さんが「小津安二郎監督映画の魅力」と題して座談会を行う。3部は映画「浮草」を上映する。出演は中村鴈治郎、京マチ子、若尾文子ら。志摩市浜島町、大王町、阿児町などで撮影された。
実行委事務局の仲村せきをさんは「浮草を見てもらい、三重県が舞台になっている小津映画があると知ってもらいたい」と話した。
問い合わせは実行委事務局=電話090(2619)1226=へ。