【津】第一生命保険(本社・東京都千代田区)が主催する「第75回保健文化賞」を受賞した三重県津市の認定NPO「チャイルドヘルプラインMIEネットワーク」(田部眞樹子代表理事)が29日、一見勝之知事を表敬訪問し、受賞を報告した。
同賞は昭和25年に創設され福祉や保健など社会の課題に取り組む団体や個人を表彰している。本年度は全国45件の応募から10団体と3人の個人を選出。先月20日に東京で表彰式があり、翌日には受賞者が天皇皇后両陛下に拝謁した。
同法人は平成21年創立。18歳までの子ども専用で電話やSNS(交流サイト)などの相談事業を実施している。同社三重支社の職員が同法人の相談員を務める縁で活動を知った本夛光一郎支社長が応募を勧め、受賞に至った。
田部代表理事(85)は「活動を認めていただき御所に伺う名誉にあずかった。子どもの権利について幅広く活動する糧になる」と述べた。
一見知事は県内の受賞は5年ぶりだとして「子どもたちの心のよりどころ、駆け込み寺として長くやっていただいている。そういう方がおられるのは三重の希望」と祝辞を述べた。