15人制ラグビーの三重県高校新人大会は最終日の28日、鈴鹿市御薗町のスポーツの杜鈴鹿で3位決定戦と決勝があり、決勝は四日市工が朝明を37―31で下して初優勝した。3位決定戦は木本が四日市農芸を50―0で退けた。
全国高校選抜(3月・埼玉県)東海地区予選を兼ねて行う東海高校選抜(2月17―24日・愛知県豊田市)の県予選を兼ねて行った。東海選抜で、県1・2位の四日市工と朝明はAブロック、3・4位の木本と四日市農芸はBブロックに進む。
四日市工は11連覇が懸かった朝明との激しい競り合いを制した。FWを中心に攻め込む朝明に対して、2年生FB上村純大のステップワーク、2年生CTB山中陸のスピードなどで得点を重ねた。後半18分、後半26分に2度の逆転トライを決めた山中は「とにかく追いつくことだけ考えていた」。
全国大会常連の朝明を決勝で初めて破ったのは昨年4月の全国高校7人制大会県大会だが15人制の大会で勝つのは初めて。7年連続の顔合わせとなった昨年11月の全国高校ラグビー大会県大会決勝も24―35で敗退。ただ中学時代三重選抜入りの上村ら旧チームからの主力がバックスを中心に多く残り、新チームを支えている。
最終目標は年末の全国高校ラグビー大会出場。4年前に東海地区代表で初出場を果たしているが「三重のチャンピオンとして花園へ」と話す渡辺翔監督は「今日はDFでも良いタックルをしていてとても気持ちが入っていた。この経験を生かして花園出場を目指して行きたい」と話した。