伊勢新聞

学力上昇の背景など協議 松阪市総合教育会議が会合 三重

【松阪市総合教育会議であいさつする竹上市長=松阪市役所分館で】

【松阪】三重県の松阪市総合教育会議は26日、市役所分館で令和5年度第1回会議を開いた。「松阪市の学力レベルが劇的に上がった背景」など3件について協議した。

同会議は、市長と教育委員会が教育課題を共有し、連携して教育行政に取り組むため設置している。

全国学力・学習状況調査結果の全国平均正答率との比較で、同市は令和4年度、小学校国語・算数平均がプラス1・8ポイント、中学校国語・数学平均がマイナス0・1ポイントだった。平成26年度からの上昇率では小学校がプラス5・8ポイント、中学校がプラス3・9ポイントとなった。

質問紙調査では「配備されたPC・タブレットなどの端末を家庭で利用できるようにしている割合」が小中学校とも100%で、全国平均の小学校81・3%、中学校44・7%を大きく上回っている。

「自分にはよいところがあると思いますか」「先生はあなたのよいところを認めてくれていると思いますか」に対する肯定的な回答が全国平均を上回り、中学校では差が広がっている。

学力上昇の背景を巡り事務局は、正答率が問題の半数以下の児童生徒の割合について令和4、5年度で改善が見られた学校数が8割近くに上ったなどと報告した。

竹上真人市長は冒頭、「コロナ禍後、プールの利用をはじめ再定義していく必要がある」とあいさつ。他に「学校プールの民間との協働」と「エビデンス(合理的根拠)に基づいた教育施策」を話し合った。