【津】三重県菰野町の陶芸家、南川祐作さん(64)の個展「万古焼 陶雛(びな)とうつわ」が、津市東丸之内の松菱6階美術画廊で開かれている。土の味わいと繊細な模様が特徴的なめおとびなと、日常遣いの器など計約150点を展示販売している。29日まで。
南川さんは大学卒業後四日市市の清水楽山窯などで修業し、タンザニアなどでの陶磁器製造指導を経て平成8年「陶工房みなみかわ」を開窯した。20年ほど前から始めた陶雛展は人気が高く、同所では4回目。
丸みのある形にウメやサクラなどを上絵付けしためおとびなや、柔らかな色合いの立ちびな、練り込みの技法を着物の模様にしたものや、三人官女、五人ばやしがそろうひな飾りなどが並ぶ。
南川さんは「1組ずつペアで作る世界で1点の作品。土の表情やバラエティーに富んだ柄を見て」と話した。