武四郎記念館を訪問 鈴木北海道知事「あらためて感動」 三重

【松浦武四郎の調査メモを見る鈴木知事(左)と一見知事(右)ら=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で】

【松阪】一見勝之三重県知事と鈴木直道北海道知事は25日、松阪市小野江町の松浦武四郎記念館を訪問した。武四郎は幕末の探検家で北海道の名付け親として知られる。

近くの小野江小学校1、2年生56人がアイヌ語の「イランカラプテ(こんにちは)」の文字を掲げて鈴木知事を歓迎。展示室で武四郎が北海道を調査した記録や作成した地図を山本命館長が説明した。道名選定に関わる重要文化財資料や、鈴木知事が市長を務めた夕張市を武四郎が訪れた時のメモも示した。

鈴木知事は令和2年に同館で開いた両県道の「松浦武四郎をはじめとする交流連携に関する合意」の締結式に出席予定だったが、コロナ禍で欠席。同四年の同館リニューアルオープン式典も知床遊覧船沈没事故のため来れなかった。同館へ初めての訪問となる。

取材に応じた鈴木知事は「かねてから訪問したかった。松浦武四郎は道民には親しみがある。スケッチや記録は緻密で情熱がある。各地を回るだけでなく形にして伝え、自ら取り組んでいる。あらためて感動した」と感想を話し、「学習旅行を双方向でプロモーションするなど、さらにしっかり連携していきたい」と語った。

キオクシア四日市工場も視察しており、「四日市工場はフラッシュメモリーの最先端工場で世界最大。人材育成、製造、研究の先進地を視察した」と語った。先端半導体の国産化を目指すラピダスが昨年、北海道千歳市へ進出している。