伊勢新聞

2024年1月25日(木)

▼新型コロナウイルスが5類に移行されてから4カ月後の昨年9月、知人が仲間5人で韓国を旅行した。久々にコロナからの解放感を満喫して帰国した2日後、3人が発熱して診断を受けたらコロナだった

▼38度を超える高熱にうなされ、夫からは韓国仕込みかなどと冷やかされたが、まもなく夫に感染した。知人より重かったらしい。感染しなかった残りの仲間2人は感染歴があり、免疫ができていたのではと推察されている

▼県の先週中(15―21日)の新型コロナ感染者数が前週に比べ59%増で9週連続増加し、1医療機関当たり平均で15・76人。10人を超えるのは昨年9月以来と聞くと、一般的にウイルスの活動が活発になるとされる冬季の本格化を前に身構える気持ちになる。街ゆく人のマスク着用率も、ひところより上がっているようだ

▼4年ぶりに「注意報レベル」、5年ぶりに「警報レベル」に達して流行の兆しというインフルエンザも心配だ。昨年末に一見勝之知事は注意喚起したが、県のホームページは新型コロナ対策一色。インフルが見られないのはどちらも予防法は同じだからということか

▼小中学校で拡大し、福祉施設では死者も出ているなどのうわさが広がるのは確かな情報が少ないせいかもしれない。やはりコロナ明けで最近ベトナム旅行をした友人がいる。コロナ診断は数日かかるようだが、向こうは排気ガスがひどくて、マスクをしている人が多いという

▼外国からの旅行者はほとんど着用していない。事情は異なれ、現象は日本も同じだろう。