伊勢新聞

新型コロナ、前週の1・59倍 三重県内感染状況、病床確保段階引き上げへ

三重県は23日、先週中(15―21日)の新型コロナウイルス感染状況を公表した。県内の新規感染者数は前週と比べて59%増加し、1医療機関あたり平均で15・76人。9週連続で増加している。

県によると、1日あたりの新規感染者数は、前週比350人増の千人と推計される。1医療機関当たりの新規感染者数は、10・32人だった昨年9月18―24日以来、約4カ月ぶりに10人を超えた。

23日現在の入院者は321人で、前週同一曜日比で112人増の増加。9週連続で増加し、現在の公表方法となった昨年10月以降では初めて300人を超えた。重症者は1人増の3人となった。

入院者の増加を受け、県は24日にも病床確保のフェーズを「0」から「1」に引き上げる方針。入院者が病床確保計画に定める245人に達したことを受けた対応。コロナ患者向けに30床を確保する。

保健所管内別の1医療機関あたり感染者数は、桑名29・5人▽四日市10・5人▽鈴鹿17・5人▽津15・64人▽松阪10・5人▽伊勢16・09人▽伊賀9・38人▽尾鷲21人▽熊野5人―となった。

県の感染症・情報プロジェクトチームは「新規感染者の増加率は先週から高い状況。ピークがいつになるのかは分からないが、急に減少するとは考えにくい。今後の状況を注視する必要がある」としている。