観光誘客や公共交通の利用促進を目的として、伊勢鉄道は22日、三重県内の魅力発信に協力する「みえ応援ポケモン」の「ミジュマル」をデザインした「ミジュマルトレイン」の運行を始めた。
県によると、車両の内外装にミジュマルのラッピングを施した。内装は海をイメージして水色とし、外装は伊勢木綿やチェッカーフラッグなど、沿線の地域を連想させる図柄をあしらった。
県とポケモン(本社・東京都)が令和3年12月に締結した包括連携協定に基づく取り組み。県が伊勢鉄道に運行を提案し、ラッピングの費用として650万円を負担した。
この日、JR津駅にある伊勢鉄道のホームで出発式があり、県内の鉄道各社などから10人ほどが出席。テープカットで運行開始を祝い、午前9時39分発の四日市行き列車を見送った。
一見勝之知事は式典のあいさつで「多くの人にミジュマルトレインに乗ってもらいたい。ミジュマルが新型コロナによる厳しさを吹き飛ばしてくれると期待している」と述べた。
伊勢鉄道の渡邉信一郎社長は「コロナ禍の経営は厳しかった。皆さんの協力に心から感謝する」とした上で「多くの人に乗ってもらえるよう、しっかり取り組んでいく」と語った。