織物使った小物やイラスト 津で「工房いなば」作品展示販売 三重

【会場で実演する利用者ら=津市白山町二本木の白山総合文化センターで】

【津】三重県津市稲葉町の障害者支援施設、県いなば園の多機能事業所「工房いなば」は19日、同市白山町二本木の市白山総合文化センターまちのギャラリーで「第12回ほのぼの展」を開いた。同所で創作活動をする40―70代の利用者10人の織物を使った小物やイラストなど計約600点を展示・販売している。20日まで。午前10時―午後3時。入場無料。

同工房生活介護の日中活動で専用の織り機で手織りした「さをり織り」や、描画の成果を発表し施設への理解を深めてもらおうと年1回開催している。

さまざまな色の糸を組み合わせた反物やできた織物をボランティアらが仕立てた大小のかばんやマフラー、イラストの額、利用者の絵や文字をあしらった文具がある。会場の一角では作者の実演を見ることができる。

職員で同展担当の井田洸さん(27)は「売れると工賃として払われ意欲につながる。来場者との交流も励みになっている」と意義を話す。山下喜久子さん(72)=同市久居桜が丘町=は「毎年来ているが工夫した新しい商品がある。実演も見られていい」と感想を述べた。