大災害への備え強化を 三重県警署長会議で難波本部長訓示

【署長らに訓示する難波県警本部長(中央)=津市栄町の県警本部で】

三重県警は19日、津市栄町の県警本部で今年初の警察署長会議を開いた。難波正樹県警本部長は能登半島地震を受け「三重県でも南海トラフ地震の発生が懸念される」と話し、大規模災害に備えて初動態勢や対処能力を強化するよう訓示した。

会議には、県内18署の署長など県警幹部のほか、一見勝之知事ら76人が出席。一見知事はあいさつで昨年に県職員が収賄容疑で逮捕されたことに触れ「公務員は自分を律する必要がある」と述べた。

難波本部長は昨年の県内刑法犯認知件数が前年から約3割増加したことについて「自転車盗や万引、侵入窃盗など身近で発生する犯罪が増加した」と説明。早期摘発に向け、捜査の強化を指示した。

また能登半島地震を念頭に「当県は、いつ大規模災害に直面してもおかしくない。いかなる事態が発生しても的確に対応できるよう、対処能力の強化に取り組んでほしい」と呼びかけた。