伊勢新聞

2024年1月20日(土) 

▼26日開会の通常国会前に、自民党の政治刷新本部が中間報告書を出すという。が、まともな刷新案が「できるのか?」と疑問視する声が圧倒的だ。問題の核心は裏金、政治とカネの問題だが、「派閥を解消すべき」「いや必要だ」と論点がずれているうえ、検察の捜査も尻すぼみ

▼なによりも38人のメンバー全員がほぼ当事者で、第三者が入っていない。つまり、自分達に不利なことを決められるわけがない。しかも目玉とされ派閥解消を訴える小泉進次郎氏は、パーティー三昧で有名。政治資金収支報告書によると2022年は月1回、計12回も開いている

▼同じく最高顧問の菅義偉前首相は、安倍派の支持で首相になった。メンバー中10人が安倍派だ。さらに、「妻の元夫不審死」木原誠二氏、「エッフェル姉さん」松川るい氏、「ドリル優子」小渕優子氏、「指名停止処分企業から献金受領」平井卓也氏など、メンバーは「多彩」(迷彩?)

▼「刷新」とは、悪い点を取り除いて全く新しくすること。人心一新が必要だ。今回は、スポーツに例えれば、同じメンバーで次の試合をやるようなもの。やはり「茶番」か?