【津】三重県中小企業団体中央会(三林憲忠会長、会員約500組合)の新春特別セミナーが17日、津市羽所町のホテルグリーンパーク津であった。タナベコンサルティング中部本部ゼネラルマネジャーの伊達清一郎氏(35)が「2024年日本経済の行方と中小企業経営について」と題して話し、会員組合の役職員ら約百人が聴講した。
セミナーに先立ち三林会長は「昨年は新型コロナが5類に移行し緩やかに景気の持ち直しが見られたが物価高騰、資金難、インボイス制度への対応など厳しい一年だった。激変する経済環境に対応するため自らの課題を冷静に見極め迅速に対応する『自己変革力』が求められる」とあいさつした。
セミナーで伊達氏は、今年の日本経済について「緩やかな回復基調。インフレ経済対応への転換が鍵」と指摘。中小企業のトップとして、価格競争でなく自社の強みを磨き独創性を発揮する戦略や人的資本に先行して投資することの重要性を説き「成功も失敗もやれば全てが成果になる。今こそやる決断を」と呼びかけた。
セミナー後には中部経済産業局の寺村英信局長、一見勝之知事らを来賓に新春賀詞交歓会があり、関係者約110人が交流を深めた。