アサリ産地偽装で罰金50万円 卸売店経営者に略式命令 松阪簡裁

アサリの産地を偽って販売したとして書類送検されていた三重県松阪市平尾町、水産物卸売店経営の男(56)について、松阪区検は17日、食品表示法違反の罪で略式起訴したと発表した。先月28日付。松阪簡裁は今月10日、罰金50万円の略式命令を出した。

起訴状などによると、男は令和3年8月―10月ごろ、経営する水産物卸売店で、韓国産のアサリ約4トンを熊本県産などと偽り、伊勢市の会社に計約201万円で販売したとされる。

また松阪区検は先月28日、同法違反の疑いで書類送検されていた伊勢市の水産物卸売会社とその経営者の男性(77)を嫌疑不十分で不起訴処分とした。不起訴理由について「犯罪の成立を認定すべき証拠が不十分であった」としている。