三重県は16日、津市広明町の県庁講堂で「県SDGs(持続可能な開発目標)推進セミナー」を開いた。令和3年11月に県、百五銀行、東京海上日動火災保険の3者で締結したSDGs推連携協定の一環で、県内のSDGsの取り組みの広がりと質の向上を図ろうと、百五銀行、東京海上日動が共催した。SDGs推進に向けた講演や県SDGs推進パートナー登録企業の事例紹介などがあり、同登録企業などから約100人が参加した。
講演ではJPコーチ&コンサルティング代表取締役の栗田恵世氏が「SDGs経営を進める5つの成功条件」をテーマに講演。SDGs経営を進める成功条件として、SDGsを経営目標に落とし込んで具体的に行動することや、社内での浸透、単独ではなく連携して取り組むことなどを紹介。具体的に取り組む手順として「SDGsと自社理念を一致させ、経営戦略、個人目標を設定し、人事評価につなげていくことが大切」と話した。
講演後の事例紹介には先進的に取り組む3社の代表らが登壇。建築資材卸売業の旭建材(津市)は住宅メーカーと連携した環境イベント、食品小売業のぎゅーとら(伊勢市)はペットボトルの水平リサイクル、運送業の三重執鬼(鈴鹿市)は生産性向上に向けたデジタル活用の取り組みなどを紹介した。