【志摩】三重県志摩市磯部町上之郷の谷光廣さん(77)が、今年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなみ、竜のように見える木の根を自宅に飾っている。
小学生だった約65年前、鳥羽市と志摩市の市境に位置する青峰山に登った時に、土の中に埋まっていた木を引っ張り出してみると変わった形をしていたため、家に持ち帰って土を落とすと、竜が闘っている姿に見えたことから「闘竜」と名付けて保管していた。
闘竜は家族以外、誰にも見せていなかったが今年は辰年ということもあり、「こういう変わったものもあると知ってもらいたい」と思うようになった。大きさは高さ約40センチ、幅約20センチ。顔に見える部分には目となる真珠を入れ、手作りの台に載せた。
谷さんは「自然がつくり出した世界で一つだけのもの。興味がある人に見てもらいたい」と話した。