伊勢新聞

74校の児童・生徒の書写作品一堂に 四日市で三泗小・中学校展覧会

【作品を鑑賞する来館者ら=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】三泗教育発表振興会(廣瀬琢也会長)は13日、三重県四日市市安島の市文化会館で、小・中学校児童生徒の学習成果を発表する「第58回・三泗小・中学校書写展覧会」を開いた。三泗地区の小・中学校74校の学級ごとに一点ずつを選んだ毛筆、硬筆作品合わせて997点を展示している。16日(15日は休み)まで。

作品は学校、学年別に展示。小学1、2年生は筆順や文字の形を考えた硬筆作品を、3年生以上は毛筆で筆使いに気を付けた「正月」や「平和」、6年生は字形を整え、字配りよく書いた「希望」を、中学生は、行書や小筆を使った仮名交じりの和歌や古典の一節などを展示している。

来館者らは熱心に見て回り、わが子や孫の作品を前に記念撮影をしていた。日永小5年の堀田芽生さん(11)と母由佳子さん(44)は「今回で4回目、選ばれてうれしかった」「皆さんの練習の成果が感じられます」と、それぞれ話していた。同振興会事務局は「小学生は筆遣いに個性が表れ、中学生は毛筆・硬筆ともに行書作品が多く、筆の流れを意識して丁寧に書かれていた」と講評していた。