豚熱の感染拡大を防ぐため、三重県は10日、野生イノシシ向け経口ワクチンを2月から17市町で散布すると発表した。県内の養豚場で豚熱が確認された令和元年7月以降で16回目となる。
県によると、経口ワクチンは2月12日から同29日まで、養豚場がある17市町の山林など391カ所で散布する予定。散布後は摂取の状況や抗体の有無などを調べる。
経口ワクチンは夏と冬に散布している。実際に摂取されるのは、散布したワクチンのうち1割前後という。家畜防疫対策課は「豚熱がなくなるまで散布を続けることになる」としている。