連合三重は9日、津市大門の市センターパレスホールで、新年を祝う「新春旗びらき」を開いた。加盟組織などから約350人が出席。番条喜芳会長はあいさつで、持続的な賃上げに向けた取り組みへの協力を呼びかけた。
番条会長は「昨年は30年ぶりに高水準の賃上げとなったが、その効果がかすむほどの物価高が続いている」と指摘。労務費を含めた価格転嫁で賃上げを継続させる必要性を訴えた。
「今年はさまざまな選挙が予定されている」とした上で、連合三重が次期衆院選で県内の小選挙区に立候補する4人への推薦を決めたと紹介。全員の当選に向けた支援を呼びかけた。
能登半島地震の犠牲者に哀悼の意を示し、被災地を支援するカンパを予定していると説明。「受け入れの体制が整えば現地でも対応したい」と述べ、支援活動への協力を呼びかけた。
立憲民主党県連の中川正春代表はあいさつで、次期衆院選で県内の小選挙区に3人の新人を擁立することを紹介。「新しい時代に向け、原点に戻って支えてもらいたい」と求めた。
タイ訪問中の一見勝之知事に代わり、廣田恵子副知事が出席。あいさつで「連合三重などの関係機関と連携し、誰もが健康にいきいきと働ける環境づくりに取り組む」と語った。
「新春旗びらき」は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、令和3年から出席者を大幅に絞ったり、中止したりしていた。この日は4年ぶりの通常開催。鏡開きや乾杯もあった。