親鸞聖人しのぶ「お七夜」 津・高田本山専修寺で始まる 三重

【お七夜報恩講に参拝する壇信徒ら=津市一身田町の高田本山専修寺で】

【津】浄土真宗の開祖、親鸞聖人(しんらんしょうにん)をしのぶ「お七夜報恩講」が9日、三重県津市一身田町の高田本山専修寺で始まった。16日までの7昼夜にわたる勤行や説教のほか、竹明かりの点灯や特別展などを行う。

1月16日の親鸞聖人の命日までの1週間、遺徳をしのぶ「御正忌(ごしょうき)報恩講」で、地域では「お七夜さん」などと親しまれている。

初日は逮夜勤行と初夜勤行があり、僧侶と共にさまざまな年代の壇信徒が念仏を唱えた。国宝の如来堂と御影堂には5色幕が張られ、境内には同寺の紋「五七の桐」を記したちょうちんが並んだ。

期間中、竹あかり作家川渕皓平氏と園児らによる竹明かりの点灯(15日までの午後4時半から)や庭園「雲幽園」の見学(雨天中止、午前10時と午後1時から、最終日は午前のみ)がある。また同寺の宝物館「燈炬殿(とうこでん)」では「お七夜特別展観『伝燈』」がある(観覧料一般千円、総合案内所で受け付ける)。