伊勢新聞

剣道初稽古で修行の無事願う、弓道「巻藁射礼」も披露 亀山の協会が「武徳祭」

【演武を披露する会員ら=亀山市西丸町の亀山演武場で】

【亀山】亀山剣道協会(豊田明生理事長)は7日、三重県亀山市西丸町の亀山神社境内の亀山演武場で神事「武徳祭」を開き、小、中学生と大人の会員計約40人が新年初稽古に汗を流した。

同祭は元治元年、時の15代亀山藩主石川総脩が武道場を開設。以降毎年年始めに武道の祈願祭として伝統を守り続けている。

豊田理事長(73)は「コロナも5類に移行され、4年ぶりに来賓を招き、市民らにも見ていただけるよう開放しました」とし、「約40年ぶりに、亀山市弓道協会の境保彦会長に『巻藁射礼(まきわらしゃれい)』を披露していただきます」とあいさつした。

同神社の関戸繁人禰宜(ねぎ)が、修祓の儀、祝詞奏上の後、豊田理事長ら列席者が順次、玉串をささげ、今年一年間の修行の無事と安全を祈願した。

【境会長による弓で矢を射る礼式「巻藁射礼」=亀山市西丸町の亀山演武場で】

奉納演武では、会員らが県無形文化財に指定されている「心形刀流剣術」の居合いなどの形を、境会長は約3メートル先の的に弓で矢を射る礼式「巻藁射礼」を披露した。