プロ野球オリックス・バファローズの前佑囲斗投手(22)の激励会が6日、出身地の三重県で開かれた。プロ4年目の2023シーズンに待望の1軍デビューを果たした右腕は「これまでの経験を生かして1軍定着という目標を成し遂げられるよう頑張ります」と抱負を語った。
亀山市出身。切れのあるストレートを武器に津田学園高校(桑名市)のエースとして19年の春と夏、2季連続で甲子園に出場。18歳以下高校日本代表にも選ばれ、同年のドラフト会議でオリックスから4位指名を受けた。
プロ入り後は2軍で雌伏の時期が続いたが昨年6月、1軍に初昇格し、セ・パ交流戦でDeNA、阪神との2試合に中継ぎ登板して、いずれも無失点で切り抜けた。昨年11月~12月にはオーストラリアのウインターリーグに参加して経験を積んだ。
激励会は津田学園高校野球部OB会(上別府孝会長)が懇親会を兼ねて開催。コロナ禍で5年ぶりの開催で、会場の四日市市のホテルには1996年のセンバツ初出場当時のエースの陣田匡人氏(ミキハウス)、夏の甲子園に初出場した2017年当時正捕手だった久保田拓真選手(パナソニック)ら約100人が集まった。
前投手の同期で19年春、夏の甲子園でチームの主将を務めた石川史門さん(22)は約1年半のブランクを経て今年、滋賀県の社会人チームで硬式野球を再開する。「プロ野球選手を目指してやっていく。(前選手は)自分の目標。1軍で活躍してほしい」と話した。