伊勢新聞

ギョーザ売り上げを義援金に 能登半島地震、亀山の中国料理店主 三重

【「焼き餃子の売上金全額を義援金として市に託す」と話す白川店主=亀山市みずほ台の「中国名菜しらかわ」で】

【亀山】三重県亀山市みずほ台の中国料理専門店「中国名菜しらかわ」の白川貴久店主(48)は、年始めの4日の営業日から31日にかけ、1日に発生した能登半島地震の義援金として、同店の焼き餃子1皿400円(税込み)の売上金全額を、同市に託すことを決めた。同市は義援金の扱いを検討し、被災地に届けるという。

白川店主は、石川や富山県に多くの知人がおり、テレビなどの報道を見て、知人の安否を確認し、ワイン工房の高級ワインが割れて散乱したり、飲食店が壊滅状態であることを聞き、料理人として、食を通じて希望の光を届けたいという思いで支援を決めたという。

白川店主は「コロナが5類に移行し、さあこれからという矢先での自然がもたらす災害に、被災者の気持ちを考えると、電話口で平常心を装いながら話す知人にかける言葉もなかった」とし、「お客さま一人一人と一緒に支援の輪を広げます」と話した。

同店の営業時間は午前11時―午後2時半と午後5時―同9時半。定休日は水、木曜で日曜は午後5時半―同9時半。問い合わせは同店=電話0595(83)0397=へ。