伊勢新聞

3期目総仕上げへ8項目 桑名市長が年頭会見 三重

【記者会見する伊藤市長=桑名市役所で】

【桑名】三重県桑名市の伊藤徳宇市長は5日の年頭記者会見で、「市長就任3期目の総仕上げとその先へ」など8項目を今年の抱負として掲げた上で、「私がかじ取りして11年、財政は劇的に良くなり、3年に一度の満足度調査でも全項目で満足度は向上しているが、道半ば。市民の皆さんに夢を持っていただけるように、引き続きリーダーシップを発揮し、住み続けやすい町づくりと課題解決に積極的に取り組む」と語った。

抱負に掲げたのは、ほかに、新市誕生から20年を迎える節目の年▽市総合計画の集大成▽引き続き人口減少対策に注力▽子育てするなら「桑名が一番」を目指して▽「3本の柱」(防災力強化、スマート自治体への転換、安定した財政基盤確立)の着実な推進▽選ばれるまち桑名を目指して▽PX(パブリックトランスフォーメーション)元年―。

PXについては「完全な造語で、『行政変革』を意味する。今年が昭和99年に当たるという記事を読んでいてひらめいた言葉で、今年をPX元年と位置付けようと考えた」とした上で「デジタルファースト、カーボンニュートラルなどを進めているが、もっと大きな視点で、産業自体が変革していかないといけないのではないか。大きく変革していかなくてはいけないのは行政」と強調。

さらに「役所に残っている昭和の当たり前を変えていかなくてはいけない。新年度以降、他市町や民間企業との人事交流などで人材の流動化を行い、イノベーションを起こす力を高めていきたい。組織を整えて全庁的に進めていきたい」と語った。