市町職員12人、交代で派遣へ 能登半島地震で三重県、来週中にも第1陣

【市町長とのオンライン会議に臨む一見知事=県庁で】

能登半島地震を受け、三重県は5日、市町とのオンライン会議を開いた。一見勝之知事や市町長らが連携して石川県輪島市への支援に当たることなどを確認。県は市町の職員を12人ずつ、交代で現地に派遣する考えを示した。

県によると、現地に派遣される市町の職員は、県職員らと共に避難所の運営や物資の分配、罹災証明書の発行などに当たる。来週中にも第1陣を派遣し、おおむね6日おきに交代を派遣する。

一見知事は会議で、総務省との協議を経て県の支援先が輪島市に決まったと市町長に報告。「とにかく手探りでやらなければならない。皆さんと連携して支援を前に進めたい」と述べた。

岡本栄伊賀市長は市町に職員の派遣を要請した場合は、事後的にでも県から要請書を提出するよう要請。「緊急事態なので良いが、バラバラに人を動かすことになってしまう」と述べた。

一見知事は「書類は後になっても提出させてもらう」と説明。「バラバラ(に人を動かす)ということはよく分かるが、国民の命(を守る)ということで」などと理解を求めた。

石川県中能登町と災害時の応援協定を結んでいる紀宝町の西田健町長は「現地では、決定的にブルーシートが足りない」と紹介。町内の店舗などから手配していると報告した。