中国産アサリを「三重県産」と表示 元水産加工販売店経営の男起訴

中国産のアサリを三重県産と偽って販売したとして書類送検されていた伊勢市村松町の水産加工販売店元経営者の男(65)について、津地検は4日、食品表示法違反と不正競争防止法違反の罪で在宅起訴した。

起訴状などによると、男は令和4年4月1日―30日ごろ、当時経営していた水産加工販売店で、中国産のアサリ約4トンを県産と偽り、石川県の会社など3社に計約323万円で販売したとされる。

また、津地検は4日、同じく書類送検されていた同水産加工販売店、元従業員の男性(56)を嫌疑不十分で不起訴処分とした。不起訴理由について「関係各証拠を精査した結果、犯罪の成立を認定すべき証拠が不十分であった」としている。