伊勢新聞

凧作って空に 三重・亀山の野登小で

【凧揚げを楽しむ親子ら=亀山市両尾町の市立野登小学校グラウンドで】

【亀山】三重県亀山市安坂山町の市川恵洋さん(70)ら野登地区の有志らは2日、同市両尾町の市立野登小学校で、「家族で楽しく正月の風を感じませんか」と題して、野登凧揚げまつり」を開き、同地区の家族連れら約40人が参加した。安楽子供会が協力。

同祭りは、市川さんの兄で、愛知県額田郡幸田町の「こうた凧保存会」の市川道男副会長(79)が、幸田に伝わる伝統文化の大凧を昨年、亀山市に寄贈したことをきっかけに、昔ながらの凧を正月に楽しんでもらおうと、市川副会長が凧作りと揚げ方を指導した。

【凧作りの指導をする市川副会長(左)=亀山市両尾町の市立野登小学校で】

参加者らは、凧の型板を使い、ビニールをハサミで切り、竹ひごで骨組みした縦60センチ、横80センチの「いんべい凧」(バイオカイト)にたこ糸を結び、同校グラウンドで凧揚げを楽しんだ。体育館の一角には、珍しい中国のツバメやタカ、トンボの形をした凧も展示した。同校小学1年生の植田勘介君(6つ)は「初めて凧を作ったけど、空に揚がって楽しかった」と糸をあやつり走り回っていた。市川副会長は「幸田町で今月14日、地上から約100メートルの高さに揚がる約10・5畳の大凧揚げが開催されるので、ぜひ見に来てほしい」と話していた。